2022年1月31日月曜日

「疑わしい」Windowsイベントログを抽出するには?

本記事では以下についてご紹介致します。
  • Windowsサーバー管理者が特に注目したいイベントログとは?
  • EventReporterを用いてイベントログを活用する



WindowsOS内で発生した事象は「イベントログ」に書き込まれ、
Windowsに付属の「イベントビューア」を用いてこれを参照出来ますが、

ソフトウェア「EventReporter」を用いて、これらイベントログを

  • テキストファイルに書き込む
  • 管理者にメールで知らせる
  • 別のSyslogサーバに転送する

ことが可能です。

EventReporterを用いてイベントログを漠然と集めても、
膨大過ぎる情報の中に埋もれ、重大な兆候を見逃してしまうかもしれません。
どの様なイベントログを収集するのが有益なのでしょうか?



さまざまな事象がWindowsイベントログに記録されますが、
今回はユーザーの権限に関する事象に注目してみましょう。

  • カテゴリ: アカウントの管理
    • 4720 – ユーザー アカウントが作成されました。
    • 4722 – ユーザー アカウントが有効になります。
    • 4723 – アカウントのパスワードを変更しようとしました。
    • 4724 – アカウントのパスワードをリセットしようとしました。
    • 4725 – ユーザー アカウントが無効にされました。
    • 4726 – ユーザー アカウントが削除されました。
    • 4727 – セキュリティが有効なグローバル グループが作成されました。
    • 4728 – セキュリティが有効なグローバル グループにメンバーが追加されました。
    • 4729 – セキュリティが有効なグローバル グループからメンバーが削除されました。
    • 4730 – セキュリティが有効なグローバル グループが削除されました。
    • 4731 – セキュリティが有効なローカル グループが作成されました。
    • 4732 – セキュリティが有効なローカル グループにメンバーが追加されました。
    • 4733 – セキュリティが有効なローカル グループからメンバーが削除されました。
    • 4734 – セキュリティが有効なローカル グループが削除されました。
    • 4735 – セキュリティが有効なローカル グループが変更されました。
    • 4737 – セキュリティが有効なグローバル グループが変更されました。
    • 4738 – ユーザー アカウントが変更されました。
    • 4739 – ドメイン ポリシーが変更されました。
  • カテゴリ: システム
    • 4612 – 監査メッセージのキュー用に割り当てられている内部リソースが枯渇し、一部の監査が失われました。
    • 1102 – 監査ログは消去されました。
  • カテゴリ: ポリシーの変更
    • 4704 – ユーザー権利が割り当てられていました。
    • 4705 – ユーザー権利が削除されました。
    • 4706 – 新しい信頼は、ドメインに作成されました。
    • 4707 – ドメインに信頼関係が削除されました。
    • 4719 – ドメイン ポリシーが変更されました。
    • 4864 – 名前空間の衝突が検出されました。

太字で示したイベントは、
日常的な運用で発生することは非常に稀です。

不正であると断定するには未だ早いですが、
日常的に記録を取り、前後関係と比較して判断出来る材料を残しておくことが大切です。

※Windowsはデフォルトではこれらの攻撃を記録しないため、
「監査ポリシー」内で記録をONにする必要があります。
管理者ツール「ローカルグループポリシーエディター」を使用して適切に設定を行って下さい。



これらのイベントログをEventReporterが検知し、
希望する処理を発動させるための設定を行います。

EventReporterに2つのルールを作成します。

  • 非常に疑わしいイベント
  • その他の疑わしいイベント


「非常に疑わしいイベント」から始めましょう。


「その他の疑わしいイベント」を条件としたフィルターはこちらです。


新たに作成したこれらのフィルターに合致した際に、

  • どんなアクションを発動させるか、ご用途に応じ選択して設定して下さい。
  • テキストファイルに書き込む
  • 管理者にメールで知らせる
  • 別のSyslogサーバに転送する




弊社ではWindowsイベントをSyslogに変換して送信する
「EventReporter」を提供、販売しております。

主な特長としては、

  • 日本語インターフェイス
  • 日本語ログを正常に処理
  • SyslogサーバーWinSyslogと併用し、共通のインターフェイスで操作
  • フィルタにより受信時アクションをカスタマイズ

などです。

評価版のダウンロード、マニュアル等をご用意しておりますので、
EventReporterをこの機会に是非お試しください。



EventReporterについての詳細は、製品紹介ページをご参照ください。

評価版のダウンロード

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